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お知らせ
- 2016.10.19
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感染症情報(平成28年10月19日)
RSウイルス感染症に注意!!
松本市内で、RSウイルス感染症の流行が始まりました。
RSウイルスによる呼吸器感染症で、冬季に流行します。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスの初感染を受けます。生涯、何回も繰り返し感染を受けます。
症状
4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻水、咳など風邪のような症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、ひどくなると肺炎や細気管支炎を起こします。 細気管支炎の例では喘鳴、多呼吸、陥没呼吸などを呈するようになります。
さらに重篤な合併症としては、無呼吸発作や急性脳症があります。
早産児、生後3カ月以内、心臓や肺に病気をもつ乳児、免疫不全が存在する児は、重症化のリスクがあります。
感染経路
RSウイルスの主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。他のウイルス感染症に共通ですが、うがい、手洗いが予防になります。
症状のある人は、咳エチケットに心がけましょう。
治療
抗ウイルス薬、ワクチンはありません。対症療法になります。細気管支炎や肺炎を合併した児は、入院が必要になる場合もあります。ゼーゼーしたり、呼吸が苦しそうな場合は注意しましょう。
松本市医師会感染症対策委員会副委員長 水野 史