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お知らせ
- 2014.05.08
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感染症情報(平成26年4月30日)
感染症情報(平成26年4月30日)
①インフルエンザの流行終息はまだまだです。
インフルエンザの流行は、終息しつつあります。しかし、いまだB型は散発的ですが広域にみられ、A型もまた一部の地域で流行しています。
ひきつづき、人混みに入る際の注意と、うがい、手洗いの施行をお願いします。
②麻しん(はしか)が都会では流行し始めました。
麻しんは高熱、全身の発疹、カタル症状(咳、鼻水、目やになど)を特徴とするウイルス感染症で、肺炎、脳炎等を合併して死亡することもあります。
麻しんに罹患している人の多くは、予防接種を1回もしていない人か、あるいは幼少期に1回受けていても、その後の時間の経過とともにその免疫が減衰したためといわれています。
麻しんの発症を確実に防ぐためには、2回の予防接種が必要とされています。
予防接種を受けたことがない人はもちろん、1回受けたことがある人も2回目の予防接種を受けましょう。
③風しんも油断してはいけません。
風しんは、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。免疫のない女性が妊娠初期に罹患すると、風しんウイルスが胎児にも感染して、出生児に先天性風疹症候群と総称される障害を引き起こすことがあります。近年の風しんの流行により、先天性風疹症候群の児の出生数が増加しています。
それをうけ、長野県では、妊娠を希望する女性等を対象に、平成26年4月から県内の保健所において、無料の風しん抗体検査を実施します。
検査の対象者は、以下のとおりです。
(1)妊娠を希望する女性
(2)妊娠を希望する女性において風しん抗体価が低いことが判明した場合は、その配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上の婚姻関係等、婚姻と同様の事情にある者を含む。以下同じ。)など同居者
(3)風しん抗体価が低い妊婦の配偶者などの同居者
希望者は、県内の保健所にお尋ねください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kenko-choju/happyou/documents/pr-fsn260328.pdf
*麻しんおよび風しんのワクチン
ワクチンの種類は、麻しんワクチン、風しんワクチン、麻しん風しん混合ワクチンがあります。どの種類のワクチンを接種するかは、接種希望の医療機関と御相談ください。