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感染症情報

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手足口病が流行しています

 

手足口病とは、

その名の通り、手足や口に小さな水疱性発疹ができる急性ウイルス感染症です。

コクサッキーA16CA16)、CA6、エンテロウイルス71EV71)などのエンテロウイルスが原因となり、飛沫感染や、経口感染、水疱内容物からの感染などで伝播します。

35日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2-3mmの水疱性発疹が出現します(肘、膝、臀部などに出現することもある)。発熱は約1/3に見られますが軽度で、38℃以下のことがほとんどです。通常は37日の経過で消退します。まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎、急性弛緩性麻痺などの中枢神経合併症を生ずることがあり、近年アジアにおいて報告が相次いでいます。また、CA6による手足口病の場合、発症後数週間後に爪脱落が起こることもあります。

特異的な治療法はありません。

柔らかめで薄味の食べ物を勧める、水分を十分取るなどして水分不足にならないようにしましょう。しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、2日以上続く高熱などの場合は早めに医療機関を受診してください。

予防が重要です。

感染者との濃厚な接触を避け、手洗いうがいの励行、特に排便後の手洗いを徹底しましょう。

学校で予防すべき伝染病に含まれていません。

主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されるので、急性期のみ登校登園停止を行っても流行阻止は期待できないためです。発疹が残っていても、熱がなく元気で食事をとれていれば登園できます。

(国立感染症研究所ホームページから一部抜粋)

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