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感染症情報
その他
- 2014.10.24
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感染症情報(平成26年10月24日)
感染症情報
①RSウイルス感染症
10月に入り、RSウイルス感染症が流行してきました。
3歳未満や、呼吸器系の基礎疾患を持つ方は重症化する可能性があります。
ゼーゼーいう、呼吸が苦しそうなどの症状には、注意してください。
平成25年10月9日付けの感染症情報を参考にしてください。
http://www.matsu-med.or.jp/citizens/kansensyou/2012/07/post-2.php
②アタマジラミ
最近、保育園・幼稚園、小学校のお子さんで、アタマジラミの相談をうけることが増えています。
アタマジラミとは?
ヒトの頭髪に寄生するシラミの一種です。成虫は体長2~4 mmで、頭髪にしがみつき、頭皮に噛み付いて血を吸ったり、卵を産みつけます。
感染経路
頭髪と頭髪の直接接触によります。寝具、タオル、帽子、櫛、マフラーなどから間接的にも感染します。
どんな症状なの?
吸血部にかゆみを生じます。子どもが頭を掻いていたら、毛髪を分けて観察して、虫体か卵をみつけてください。
虫体はすばやく動きます。卵は白いフケのようにみえます。手で払ったり、摘んだりして、容易に動かなければ、卵の可能性があります。
治療
市販のスミスリンパウダーとスミスリンシャンプーがあります。薬局で購入してください。保険処方薬はありません。
予防と日常生活の注意
通常の洗髪とブラッシングには予防効果はありません。
頭と頭の接触をさけましょう。感染経路になるもの(タオル、帽子など)は共有しないでください。家族内感染もありますので、家族一斉に治療しましょう。
55度以上の熱で死滅しますので、衣類、シーツ、枕カバーなどは通常の洗濯後、乾燥機にかけるか、3日間以上使用せずにおいてから使用しましょう(3日間絶食で死滅する)。
松本市医師会感染症対策委員会副委員長 水野 史