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感染症情報

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感染症情報(平成26122日)

 

①インフルエンザ その2

 

 1月中旬になりインフルエンザの流行が本格的に始まりました。松本市およびその周辺地域でも先週から急速に発症人数が増加しています。学級閉鎖も目立ってきました。

 とくに松本市南部ではAH1(2009-2010年シーズンに流行したパンデミック2009)、豊科方面ではB型の流行が目立っていますが、この地域ではAH1型、AH3型(香港型)、B型の3種類が混在して流行している様相です。

 空気も乾燥しておりますので、うがい、手洗い、マスク(咳エチケット)を徹底させましょう。

 

 今回は、学校や園での出席停止日数について詳しく述べたいと思います。

 

 学校保健安全法施行規則により、インフルエンザの出席停止期間の基準は、「発症日を0日と数え、5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」とされています。

 抗ウイルス薬を投与されることで早く解熱しても、発症から5日間はウイルスを排出し続けています。さらに、熱が長引いている間はウイルスを排出していると言われ、その場合、解熱後2日たつとウイルス排出がほとんどなくなることが証明されています。

 「発症日」=熱が出た日を0日とします。解熱に関しても、熱が下がった日を0日とし、翌日から1日、2日と数えます。従って、発症してから最低6日間は休みですが、解熱した日によって出席停止日数は延期されていきます。

 発症日や解熱日から起算した出席停止期間を掲載した表を作成しましたので、実際にあてはめてみてください。

 

 

 

 

②感染性胃腸炎

 

 胃腸炎はまだまだ流行中です。

 感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスによる嘔吐や下痢症状をきたす疾患の総称です。原因のうち今の時期に多いのはやはりノロウイルスですが、他のウイルスによる胃腸炎もあります。

 ウイルス性胃腸炎には特効薬がありません。予防が一番です。外出後、トイレ後、食事前のうがい、手洗いが大切です。

 長野県のホームページも参考にして下さい。

 

「ノロウイルス感染症の二次感染を防止するために」

http://www.pref.nagano.lg.jp/kenko-choju/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/noro.pdf

 

 なお、ロタウイルスでは、重症化しやすい乳幼児に生後15か月までの間に予防ワクチンを接種することができます。早めにかかりつけ医に相談しましょう。

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