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感染症情報

 

 12月に入り、皆様お忙しい頃と思います。今年度もインフルエンザの本格的な流行が始まりました。

「インフルエンザ」は、普通のかぜ症状(咳、鼻汁、咽頭痛)よりも症状の出現が急激で、重いのが特徴的です。15日の潜伏期間の後、高熱や関節痛、筋肉痛などの全身症状が急に現れます。

 

感染経路と予防

 咳、くしゃみ、唾液などによる「飛沫感染」や「接触感染」が主な感染経路です。予防法としては、マスクの着用、外出や帰宅後の手洗い、うがい、着替え、部屋の加湿、十分な休養とバランスのとれた栄養、人混みへの外出を控えるなどが挙げられます。

 ワクチンは効果が出るまでに接種後2から4週間ほどかかります。小児は2から4週の間隔で、2回接種が必要です。

 

診断

 周囲の流行と症状により診断する場合もありますが、多くの医療機関では迅速診断キットを利用しています。ただし、発症から検査までの時間が短いと、検査の陽性率が低いことがありますので注意が必要です。

 

治療

 インフルエンザに対する抗ウイルス薬としては下記の4種類があります(以下商品名)。

①タミフル

②リレンザ

③イナビル

④ラピアクタ

 薬の選択は、インフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状、年齢により異なります。

 

出席停止について

「発症した後(発熱の翌日を1日目として)5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と学校保健安全法で決められています。

「解熱した後 2 日を経過するまで」とは、熱がさがった日を0日とし、熱がまったくない日を2日間経過して、3日目(保育園、幼稚園は4日目)から出席可能なことをさします。

 

インフルエンザにかかったら?自宅でできること。

①安静にして、休養をとりましょう。

②水分を十分に補給しましょう。

③咳やくしゃみ等の症状のある時は、周りの方へうつさないために、不織布製マスクを着用しましょう。

④人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう。

 また、小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすおそれがあるので、少なくとも発症から2日間、小児・未成年者が一人にならないよう配慮しましょう。

 

松本市医師会感染症対策委員会副委員長  水野 史

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