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お知らせ
- 2013.12.28
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感染症情報(平成25年12月28日)
感染症情報(平成25年12月28日)
インフルエンザにご注意を
12月中旬より長野県内でも、インフルエンザの発生がみられるようになりましたが、本格的な流行は年が明けてからでしょう。
「インフルエンザ」は、「普通のかぜ」と異なり、インフルエンザウイルスによる感染症です。普通のかぜよりも症状の出現が急激で、重いのが特徴的です。1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が急に現れます。
感染経路と予防
咳、くしゃみ、唾液などによる「飛沫感染」や「接触感染」が主な感染経路です。予防法としては、マスクの着用、外出や帰宅後の手洗い・うがい・着替え、部屋の加湿、十分な休養とバランスのとれた栄養、人混みへの外出を控えるなどが挙げられます。
流行期より前ならば、ワクチン接種も重症化防止に有効と報告されています。
診断
周囲の流行と症状により、診断する場合もありますが、多くの医療機関では迅速診断キットを利用しています。ただし、この場合発症から検査までの時間が短いと、陽性率が低いことがありますので注意が必要です。
治療
抗インフルエンザウイルス薬は数種類あります。適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮されると言われています。年齢や症状の重さによって使用薬剤は異なります。
他の人にうつさないために、集団生活にもどるための日数が決まっています(*)。咳エチケットも非常に重要です。
治療、出席停止日数などについては、医師と相談してください。
合併症
呼吸器症状(中耳炎、気管支炎、肺炎など)、中枢神経症状(熱性けいれん、脳症など)の合併症が知られています。
(*)学校保健安全法施行規則により、インフルエンザの出席停止期間の基準は、「発症日を0日と数え、5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」とされています。すなわち、発症した日から数えると、6日間以上の出席停止が必要で、解熱した日によって出席停止日数は延期されていきます。発症日、登校日は医療機関受診の際に医師に確認することが必要です。
厚生労働省のホームページも参照にしてください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html