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一般社団法人 松本市医師会 ホーム > 最新情報 > お知らせ  > 感染症情報(平成25年8月8日)

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手足口病(その2)

 

 手足口病がまだ大流行しているので、続編をお伝えします。

 

 松本市では週あたりの発症患者数は今でも増加しています。

 7月初旬の手足口病はエンテロウイルス71(EV71)型が主な原因でした。EV71型の流行は2006年以来ですので、小学生以下のほとんどの児は免疫がありません。

 しかし最近、コクサッキーウイルスA6(CA6)型やコクサッキーウイルスA16(CA16)型が分離されました。CA6型は2011年に流行した型なので、罹患者はEV71より若年齢層に多い印象があります。

 

①原因ウイルスが複数あるので、今夏で手足口病に2回以上かかる人がいます。

 

7月は45歳の児がかかることが多かったのですが、8月に入ってからは12歳の児が増えてきました。

 

③最初はヘルパンギーナや急性上気道炎などと診断されていた人でも、12日後になって手足に発疹ができて、手足口病と診断されることがあります。

 

2011年のCA6型流行の際には、罹患後34週後に爪の変化(層状の白線が入る、爪が脱落する)が見られた例がありました。

 

 発疹が消えてもウイルスは唾液や便の中に24週くらいは含まれていますので、集団保育にいっていないから、または1度かかったからと安心しないで、発熱、発疹、口の中を痛がる様子があれば受診をしてください。

 診断されたあとも、熱が長期につづく、嘔吐や痛みのため水分がとれない、元気がない、予期しない発疹が出てきたなどは注意していただき、気になる点は主治医と相談してください。

 ウイルスに対する特効薬はありません。予防のためには、手洗い、うがいの徹底、タオルは共用しないこと、オムツの交換に注意することが大切です。

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