松本市民向け情報

一般社団法人 松本市医師会 ホーム > 松本市民向け情報 > 感染症情報 > その他  > 感染症情報(令和元年12月6日)

感染症情報

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インフルエンザについて
 
流行開始の目安
感染症発生動向調査により、あらかじめ指定した医療機関(定点)からインフルエンザと診断された患者数の1週間単位の報告数が1定点当たり1人をこえた時を流行開始の目安としています。昨シーズン(2018/2019シーズン)の長野県の流行開始は2018年第49週(12月3日~9日)でしたが、今シーズン(2019/2020シーズン)は、第46週(11月11日~17日)に松本で流行開始を確認しました。その後徐々に増加しています。

例年1月下旬ころがピークとなります。

インフルエンザのタイプ
2017/2018シーズンはB型が主流となる珍しいシーズンでしたが、2018/2019シーズンはAH1pdm09亜型(2009年に新型として流行したタイプ)とAH3亜型(いわゆる香港型)が主流でした。今シーズンは今のところA型が優位ですがB型も同時に報告されています。

インフルエンザの予防
ワクチンは完全に感染を防ぐことはできませんが、罹患しても症状を和らげる効果があります。日頃の感染予防として、外出後の手洗いやうがい、室内の加湿(特に就寝時)、十分な睡眠、バランスのとれた食事などを心がけてウイルスを追い払いましょう。

インフルエンザの診断
急激な発熱や倦怠感などがある場合は、保育園、幼稚園や学校などはお休みし、熱が続く場合には医療機関を受診しましょう。迅速検査で診断することができますが、発症からの時間が短い場合など正確な結果が出ない場合もあります。その場合は、症状や周囲の状況から判断する場合もあります。

治療
インフルエンザは、自然治癒を期待できる病気ですが、合併症を避けるため、あるいは、早めに症状を改善させるため、抗インフルエンザ薬を使います。抗インフルエンザ薬として、飲み薬や吸入するタイプなど数種類の治療薬があります。その時の状態にあった薬(嘔気がある場合は吸入、咳が激しくて吸入できない場合は内服など)を選択するとよいでしょう。最近登場した、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤であるバロキサビルマルボキシル(商品名ゾフルーザ)は、薬剤耐性ウイルスが検出されており、使用に当たっては慎重に判断すべきであり、特に12歳以下の小児への使用は推奨されていませんので注意してください。
また、治療の有無にかかわらず、インフルエンザ発症後に異常行動が出る場合があるため、特に10歳代のお子さんは、事故やけがなどのないよう十分に注意してください。

登校登園の目安
発熱の翌日から5日間、かつ、2日間(未就学児は3日間)平熱が続くまではお休みしてください。

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